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血管年齢を若くするには?下げる方法をわかりやすく解説!
血管年齢を若く保つと良いと聞くけど、若くするにはどうすれば良いの?
血管年齢を下げるために、普段から気を付けられることはある?
自身の健康状態にも直結すると考えられる血管年齢は、日常生活のさまざまなポイントに注意したうえで、若く保つことが重要です。
しかし具体的に何に気を付ければ良いのか、血管年齢を下げる方法は何があるのかは、わからないことも多いでしょう。
そこで今回は、血管年齢を若くする方法として、普段から積極的に気を付けたいことを紹介していきます。
血管年齢を下げるにはどうすれば良いのかを学んで、生活習慣を正しつつ、健康的な暮らしを意識しましょう。
資格・経歴等
実績等
▼出演メディア
『世界一受けたい授業』(日本テレビ)、『深層ニュース』(BS日テレ)、『林修の今でしょ!講座』、『モーニングショー』(テレビ朝日)、『金スマ』(TBS) など
▼書籍
『ここ10年でこれだけ変わった!最新医学常識99』(祥伝社)
『血管を強くして突然死を防ぐ!』(すばる舎)
『「血管を鍛える」と超健康になる!』(三笠書房) など
その他出版物(Amazon)
▼ブログ等
ブログ:池谷敏郎 Official Blog
YouTube:池谷敏郎 Official Channel
血管年齢を若くするには?下げる方法は?
血管年齢を若くするには、おすすめの方法や注意すべきこととして、以下を意識することが大切です。
- 栄養バランスの取れた食生活を心がける
- 過度な飲酒をしない
- 運動不足に陥らないように気をつける
- 生活習慣を整える
上記の対処法は、血管の健康状態を良好に保ち、血管年齢を下げるうえで重要といえます。
普段の生活の中で簡単に維持できることも多いため、血管の老化や機能低下について不安があるときは、積極的にチェックしておきましょう。
では、それぞれの重要なポイントや注意点などを整理していきます。
栄養バランスの取れた食生活を心がける
血管年齢を下げるには、栄養バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
血管の老化を避けるためには、偏った食生活を改善して血管の内皮細胞を守り、血液の巡りやすさ・詰まりにくさにつなげましょう。
内皮細胞は血液を正常に流す役割を担っており、収縮することで血液量・血圧を調節したり、血液が固まらないように防いだりしています。
血管年齢を若くする食生活・食事改善の方法として具体的に重要なのは、以下のことが挙げられます。
- 塩分の摂取量を減らす
- 摂取した塩分を体外に排出しやすくする
- 魚・大豆製品を積極的に食べる
- 野菜不足を防ぐ
塩分を摂りすぎると血圧が上がり、血管の内皮細胞にダメージを与える原因になるため、普段の食生活では多めに塩分を摂ることを避けましょう。
また、塩分を体外に排出しやすくすることも大事なので、海藻類やモロヘイヤなどカリウムを豊富に含む食べ物を日常的に摂ることも意識してください。
カリウムには塩分を追い出す働きがあり、さらに海藻類・モロヘイヤには、カリウムの働きを助けるマグネシウム・カルシウムもたくさん含まれています。
ほかには、魚や大豆製品などを食べてたんぱく質を積極的に摂取することも、内皮細胞を守るうえでは重要です。
たんぱく質は内皮細胞の代謝を助けるため、繰り返し細胞が生まれ変わることで、血管の強化に期待できるでしょう。
さらに魚は、動脈硬化を防ぐ働きに期待できるDHAを多く含んでいるのも注目ポイントです。
また、野菜にもカリウムが豊富に含まれることが多いため、日常的な野菜不足を防ぐことも重要といえます。
【参考】
栄養・食生活と高血圧 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
ナトリウム | e-ヘルスネット(厚生労働省)
マグネシウム | e-ヘルスネット(厚生労働省)
過度な飲酒をしない
血管年齢を若く保つための方法として、過度な飲酒を避けることも大切です。
アルコールの摂取量が多いと、血液の中に中性脂肪やコレステロールが溜まる「脂質異常症」に陥る恐れがあり、動脈硬化の大きな原因になります。
さらに、普段からお酒をたくさん飲む人は、塩分の多いおつまみを日常的に食べていることも珍しくありません。
塩分が豊富に含まれるおつまみは高血圧リスクを高めるため、過剰な飲酒は、さまざまな面で血液の健康上好ましくないことがわかります。
毎日のように晩酌している人はできる限り頻度を抑え、血管の老化につながる行動を減らしましょう。
【参考】
脂質異常症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
アルコールと脂質異常症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
運動不足に陥らないように気をつける
血管年齢を若くするには、日常的な運動不足も避ける必要があります。
慢性的な運動不足は筋肉量低下を招き、血管に刺激が加わる頻度も落ちるため、内皮細胞の機能を衰えさせます。
さらに運動不足は肥満の原因にもなり、高血圧や血管の詰まりのリスクを高めることになるでしょう。
食生活を改善しても、運動不足が解消されなければ健康的な内皮細胞づくりは望めないため、毎日適度な運動を心がけることが大事です。
- エレベーター・エスカレーターを使わず、定期的に階段で移動する
- 毎日の散歩・ウォーキングを習慣づける
- デスクワーク中はなるべくこまめに席を立ち、座りっぱなしを避ける
毎日の暮らしの中で少しでも血管や筋肉に刺激を加えられるように、運動不足を避けましょう。
【参考】
高血圧症を改善するための運動 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
生活習慣を整える
血管年齢を若くする方法として、生活習慣を整えることも大切です。
生活習慣が悪いと自律神経が乱れを引き起こす恐れがあり、血管年齢の老化につながる場合があります。
自律神経は血圧や消化、体温調節など体内のさまざまな機能に関わる神経のため、自律神経が乱れれば、高血圧や血行不良などの原因になり得るのです。
たとえば、以下のような生活習慣は、自律神経の乱れにつながる可能性があります。
- 日常的にストレスを多く抱えており、解消の対策もしていない
- 十分に睡眠を取っていない
- 生活サイクルが不規則な状態が続いている
改善できる生活習慣の乱れは早急に改善し、血管年齢の老化を防ぎましょう。
【参考】
睡眠と生活習慣病との深い関係 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
血管年齢に関するQ&A
ここからは、血管年齢に関するさまざまなQ&Aを紹介していきます。
- 血管年齢が高いとどうなるのですか?
- 血管年齢が若いと何が良いのですか?
- 睡眠不足は血管年齢に影響しますか?
- 血管年齢はどう測れば良いのですか?
血管年齢について気になったときは、自分自身でしっかりと理解を深め、血管の健康につなげることが大切です。
血管年齢を若くする(下げる)方法とあわせて、血管年齢に関するさまざまなQ&Aもチェックしておきましょう。
血管年齢が高いとどうなるのですか?
血管年齢が高いと、血管の壁が厚くなり、血液が詰まりやすくなります。
結果、動脈硬化が原因で心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクを高めることになるため、血管年齢は若く保つに越したことはありません。
また、愛媛大学大学院老年神経総合診療内科学の研究では、内臓脂肪面積とシミには正の相関があり、動脈硬化とシミの関連性が示唆されています。
つまり、血管年齢を若く保つことで、肌のエイジングケアが期待できます。
血行不良による冷えも起こりやすくなるため、健康的な身体づくりに、血管年齢を若く保つ意識は欠かせません。
【参考】
狭心症・心筋梗塞などの心臓病(虚血性心疾患) | e-ヘルスネット(厚生労働省)
アンチエイジングドックのデータから~ヒトは見た目とともに老いる!~ 愛媛大学大学院老年神経総合診療内科学
血管年齢が若いと何が良いのですか?
血管年齢が若いと、主に以下のようなメリットがあります。
- 動脈硬化によるさまざまな疾患リスクを防げる
- 身体中の酸素供給が活発になり、元気な状態を保てる
- 若々しい見た目を保てる
動脈硬化が引き起こす疾患は、脳梗塞や心筋梗塞など重篤なものばかりなため、特に動脈硬化予防の効果に期待できる点は重要といえます。
酸素の巡りが良くなることで、体内のあらゆる組織の機能低下を防げることも、健康的な身体づくりを意識するうえでは積極的に注目したいポイントです。
血管年齢が若いメリットについては以下の記事で具体的に解説しているので、あわせてご覧になってみてください。
睡眠不足は血管年齢に影響しますか?
日常的な睡眠不足は、血管年齢の老化を早める可能性があります。
睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、高血圧や血行不良の症状につながる場合があるためです。
睡眠不足によってストレスが溜まれば、さらに自律神経は乱れ、血管の老化を招く恐れがあります。
毎日の生活習慣を正し、血管年齢が下がってしまう生活を避けましょう。
血管年齢はどう測れば良いのですか?
血管年齢は、医療機関で検査を受けることで測ることができます。
検査では専用の医療機器を使用し、血管の柔軟さや詰まりの程度などをチェックし、血管年齢を割り出していきます。
自身で測定器を購入して測ることも可能ですが、基本的には、医療機関で医師の診断を受けつつ測定することが望ましいでしょう。
血管の健康について詳しい医師のもとで血管年齢を測れば、血管年齢の老化を避けるため・若返りを図るために重要な点を的確にアドバイスしてもらえるからです。
【まとめ】血管年齢を若くする方法
血管年齢を若くする方法では、食生活の改善にあわせて、適度な運動を心がけることや全体的に生活習慣を整えることが重要です。
血管の健康状態が悪いと、動脈硬化のリスクが高くなるため、同時に重篤な疾患を引き起こすリスクも上がるといえます。
血管年齢を若くすることで、動脈硬化などのリスクを抑えるだけでなく、見た目を若々しい印象に保てることにも期待できます。
血管年齢を若くする意識を普段から持ち、血管を健康に保つことで、身体全体の健康づくりにつなげましょう。
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