XMで両建てはできる?
XMで両建てをするメリットを知りたい!
海外FXでは禁止されることも少なくない「両建て」。
この両建てがXM Trading(エックスエム)でできるのか、気になっている方は多いでしょう。
結論からいうと、XMでは「同一口座内」であれば両建てが可能です。
本記事では、この点も含めてXMの両建てのルールについて詳しく解説します。
XMに興味がある方、両建てができる海外FX業者を探している方は、ぜひ参考になさってください。
XMについては「XM Tradingの評判」の記事で詳しく紹介しています!
- XMは同一口座内なら両建てができる
- 複数口座・複数業者・複数人での両建ては不可
- XMは両建てをすると証拠金が不要になる
- 損益を固定してチャンスを狙えるなどのメリットがある
- マイナススワップが発生するケースもある
- 全体的にXMでの両建てはメリットが大きい
- 海外FX業者の中で、日本人の人気がNo.1で使いやすい
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XMの両建てとは?
ここではXM Trading(エックスエム)の両建てとは何かを、以下の内容に分けて解説します。
- FXの両建てとは?
- XMは同一口座内での両建て取引のみ可能
FXの両建てとは?
FXの両建てとは、同じ通貨ペアの「買いポジション・売りポジション」を同じ数量、同時に保有することです。
数量が違っている場合は、同じ数量分は両建てとなり、オーバーしている分は通常のポジションになります。
例えば「買い10ロット・売り9ロット」なら、9ロットの両建てと、1ロットの買いポジションになります。
両建てを行うと、そこから先の相場が上がっても下がっても、損益が変動しません。
(片方で利益が出た分、片方で損失が出て常に相殺されるためです)
このため、損失の拡大を防ぐ目的で使われることが多くあります。
英語圏では、損益を固定できることからlock(ロック)、リスクを回避できることからhedge(ヘッジ)などの名前で呼ばれることもあります。
XMは同一口座内での両建て取引のみ可能
XMでは「同一口座内」のみ、両建てが可能です。
以下の条件での両建てはできません。
- 複数口座間(違う口座間)
- 複数業者間(違う業者間)
- 複数人間(違う投資家との間)
これらの両建てを行った場合、例え故意でなかったとしても、ペナルティを受ける可能性があります。
それぞれのパターンの両建てが禁止の理由は、ここから説明していきます。
XMで両建て禁止の理由(同一口座のみ許可の理由)
XMが同一口座以外の両建てを禁止している理由(同一口座のみ許可されている理由)は、以下の通りです。
- 禁止理由:ゼロカットの悪用を防ぐため
- 同一口座の許可理由:両建てした時点で相殺されるため
禁止理由:ゼロカットの悪用を防ぐため
同一口座以外禁止されている理由は「ゼロカットの悪用を防ぐため」です。
ゼロカットとは「どれだけ大きな損失が発生しても、マイナスになることはない」という仕組みです。
本来借金が発生するほどの損失でも、借金にはならず、資金がゼロになるだけで済みます。
この仕組みを悪用する場合、両建てによって「巨大な利益・巨大な損失」を同時に出せばいいのです。
本来はプラマイゼロになりますが、ゼロカットのおかげで「巨大な損失」のマイナス分を払う必要はありません。
一方「巨大な利益」の方は、全額を受け取れます。
こうすると、相場が上がっても下がってもトレーダーは「必ず利益を得られる」わけです。
そして、XMやFX会社はゼロカットのマイナスを負担する分、損害を被ります。
この損害は手数料などで補填する必要があり、他のトレーダーにとっても損害となるわけです。
このようなゼロカットの悪用を防ぐことが、XMで同一口座以外の両建てが禁止されている理由です。
同一口座の許可理由:両建てした時点で相殺されるため
同一口座のみ許可される理由は「両建てをした時点で、XMにとってはどちらのポジションも相殺されるため」です。
例えば、あなたが「100ドルを買いで保有したい」という注文を出したとします。
その場合、XMは100ドルをあなたに売り、1万6,000円の日本円を保有します(1ドル160円の場合)。
このケースでは、XMは「日本円の価値が下がると困る」というリスクを抱えることになります。
しかし、両建ての場合はこのようなリスクがありません。
あなたが「100ドル買い・100ドル売り」という注目を同時に出した場合、XMはわかりやすくいうと「何もしなくて良い」のです。
これは「後から両建てにした」場合も同じで、あなたのポジションが途中から両建てになった時点で「あなたに対しては何もしなくて良い」ことになります。
ただ、これが同一口座でなく他の口座の場合、大きな損失が発生した方の口座で、ゼロカットを行う必要があります。
(同一口座のように相殺されないためです)
ゼロカットを行う義務があると、ゼロカットを悪用されるリスクがあるため、XMとしては許可できないわけです。
XMで禁止されている両建ての種類
XM Trading(エックスエム)で禁止されている両建ての種類は、以下の通りです。
- 複数口座間での両建て(XM内)
- 他の業者との間での両建て
- 複数人での組織的な両建て
- 特定の通貨(ペアではない)のリスク回避のための両建て
複数口座間での両建て(XM内)
XMでは、一人最大8口座まで開設できます。
スタンダード口座・ゼロ口座・KIWAMI口座などの異なる種類はもちろん、同じ種類の口座でも複数開設できます。
このような複数の口座での両建てを行った場合、同じXMの口座であっても、同一口座のような相殺は起きません。
そのため、同じXMの中であっても、複数口座間での両建ては禁止されています。
他の業者との間での両建て
XM以外の他の業者との間で両建てをすることも、禁止されています。
他の業者の場合、XMの同一口座のような相殺が、複数口座のケースよりもしにくくなります。
そのため、複数業者での両建てが禁止というのは理解しやすいでしょう。
気になるのは「他の業者と両建てして、なぜわかるのか」ということかと思います。
この理由は、MT4(メタトレーダー4)やMT5(メタトレーダー5)などの共通プラットフォームを利用している場合、情報が共有されるためです。
また、そのFX業者独自の取引ツールを使用する場合も、両建てを疑われる取引があった時のみ、情報を共有することは可能です。
例えば、日本の山田太郎さんに巨額のゼロカットが発生した場合「同一時期の日本の山田太郎の取引履歴」を、他の業者に開示請求すれば、両建てをしていたかがわかります。
他の業者も、こうして連携すれば「自社もゼロカットを悪用されるリスクを防げる」ため、協力するわけです。
複数人での組織的な両建て
「口座や業者だけでなく、人も違えばわからないのでは?」と思うでしょう。
つまり、同じ通貨ペア・同じ数量で「Aさんは売り・Bさんは買い」を仕掛けるわけです。
そして、利益が出た方のプラス分を、2人で山分けします。
しかし、この方法もやはり「同一時間・同一ペア・同一数量」という条件で絞れば、一致するトレーダーの組み合わせが見つかります。
少量なら「偶然」ということもあるでしょうが、ゼロカットで大きな損失を出せるだけの数量となると「完全に同じ条件」になる確率は低いわけです。
それも「本当に偶然だった」という可能性はありますが、FX業者が怪しいと判断すれば、凍結などのペナルティを受けます。
特定の通貨(ペアではない)のリスク回避のための両建て
一般的に両建ては「同じ通貨ペア」で行います。
しかし、たとえば「ユーロ円の買い」「ユーロドルの売り」という具合に「違う通貨ペア」で両建てをしても、XMではNGとなります。
まず、このような両建てをする理由は「ユーロが上がっても下がってもリスクを回避する」ためです。
例えば、ユーロ円の買いは「ユーロの価値が上がると利益になる」ペアです。
逆に、ユーロドルの売りは「ユーロの価値が下がると利益になる」ペアです。
ということは、この2種類の通貨ペアで「両建て」をしていれば、ユーロの価格変動のリスクを抑えられるのです。
ペアの通貨が違う以上、完全なプラマイゼロになりませんが、限りなくそれに近い状態となります。
このような両建ては「普通の行為」に見えますが、やはりゼロカットの悪用をできてしまいます。
そのため、故意でなくとも「複数口座・複数業者・複数人」など、ここまで説明してきた条件で実行した場合は、規約違反となる可能性があります
逆に「XMの同一口座内」であれば、このような両建ても当然許可されています。
XMで両建てを行うメリット
XM Trading(エックスエム)で両建てを行うメリットは、以下の通りです。
- 必要証拠金がゼロになる(他に回せる)
- 売りと買いの両方でXMP(ポイント)をもらえる
- ポジションを保有したまま相場状況を様子見できる
- 取引スパンの異なる手法を併用できる
- 年末であれば課税のタイミングを1年延ばせる
必要証拠金がゼロになる(他に回せる)
当然ながら、FXでポジションを建てるには証拠金が必要です。
しかし、XMの同一口座で両建てを行うと、その売りと買いのポジションについては、必要証拠金がゼロになります。
(つまり、証拠金が不要になります)
この理由は「両建てをした時点で、損失が発生しない」ためです。
厳密にはマイナススワップが発生する可能性はあります。
しかし、価格変動による損失は発生しません(利益も発生しません)。
マイナススワップでじわじわ損失が蓄積されていった場合も、ゼロカットを悪用するような大きな損失を、短時間で出すことはできません。
このため、両建てをした時点でその2つのポジションから出る損失はほとんどなく、XMにとってもリスクがありません。
そのため、証拠金を預かる必要がないのです。
証拠金が不要になると、その証拠金を他のポジションに回せるため、トレードを有利に運びやすくなります。
売りと買いの両方でXMP(ポイント)をもらえる
XMでは、取引をする度にXMP(XMポイント)をもらえます。
そして、両建ての場合は売りと買いの両方でポイントが発生します。
損益を固定した状態で、ポイントは確実にもらえるわけです。
もちろん、ポイントによる利益はトレードによる損益と比べたら少額です。
重要なのはトレードの損益ですが、これについても、ここから説明する理由によって有利になります。
ポジションを保有したまま相場状況を様子見できる
これはXMだけでなく、他の業者で両建てをする場合にも共通するメリットです。
両建ては英語圏でlock(ロック)とも呼ばれますが、これは言葉通りポジションをロック(固定)するためです。
現時点の損益を固定して、それ以上損失も利益も発生しない状況にできます。
その状態で相場を観察し「両建てを解消するチャンス」が来たら、解消するという手法があります。
たとえば、明らかな上昇トレンドが来ていたら「売りポジションだけ」決済するのです。
これで損失が出ても、残した買いポジションが、その後の上昇によって利益を生み出してくれます。
もちろん、このように成功するのは「上昇トレンドが続く」という予測が当たった場合です。
予測が必ず当たるとは限りませんが、損益をロックした状態で、そのようなチャンスが来るのを待てることがメリットです。
取引スパンの異なる手法を併用できる
これもXM以外でも共通する両建てのメリットです。
FXでは、以下のように取引スパン(期間)の異なる手法があります。
取引手法 | 取引スパン(期間) |
---|---|
スキャルピング | 数秒〜数十分 |
デイトレード | 数時間〜1日 |
スイングトレード | 数日〜数週間 |
ポジショントレード | 数週間〜数年 |
両建てをしている場合、たとえば「売りポジションはデイトレード、買いポジションはポジショントレード」という組み合わせも可能です。
この組み合わせが有効な場面は「短期では下がるが、長期では上がる」と予想している場合です。
この場合、短期(デイトレード)では売り、長期(ポジショントレード)では買いを仕掛ければ良いのです。
このような併用は、必ずしも両建てを経由しなくてもかまいません。
しかし、一度両建てで損益をロックした後で、相場の見通しが立ったら、このような併用に切り替えることもできるわけです。
年末であれば課税のタイミングを1年延ばせる
12月などの年末の時点で含み益が出ている場合「利益確定すべきか迷う」ということが多いでしょう。
利益確定をしたら、その年度の利益として計算されてしまい、翌年の所得税・住民税が増えるためです。
かといって、利益確定をせずに保有を続けていれば、価格が不利な方向に動き、含み益が消えてしまう恐れがあります。
こうしたリスクを防ぐために、まず両建てによって損益を固定します。
その状態で年末年始をクリアし、1月に両建てを解除して利益確定をすれば、課税を1年延ばせるのです。
当然ながら、この手法は脱税でなく節税であるため、一切問題はありません。
XMで両建てを行う際の注意点
XMで両建てを行う際の注意点は、以下の通りです。
- 通貨ペアによってはマイナススワップが発生する
- 経済指標発表時は両建てが機能しないことがある
- スプレッドが2倍になる
- ポジションを塩漬けにしない
通貨ペアによってはマイナススワップが発生する
XMに限らず両建てを行う場合、通貨ペアによってはマイナススワップが発生することがあります。
マイナススワップとは「利息の支払い」のことです。
通常のスワップ(プラスのスワップ)は、自分が利息をもらえます(銀行預金の利子と同じ原理です)。
しかし、マイナススワップではこちらが支払います。
マイナススワップになるのは「低金利通貨を買い、高金利通貨を売り」で保有するペアです。
例えば「円ドルの買い・ドル円の売り」は、ほとんどのFX業者でマイナススワップになります。
両建ての場合は、売り買い両方のポジションを建てるため、片方はプラスのスワップ、片方はマイナスのスワップになるケースが多いです。
この場合、プラマイゼロになることもありますが、どちらかが大きくなることもあります。
そして、マイナススワップの方が大きくなったら、両建てでもマイナススワップが発生するわけです。
そうなると、両建てを続けて損益を固定している状態でも、毎日少しずつ損失が発生します。
このため、長期間両建てを続ける場合は、マイナススワップのリスクをよく理解しておく必要があります。
経済指標発表時には両建てが機能しないことがある
経済指標発表時には相場が大きく変動することが多くあります。
そのため、海外FXでは「経済指標発表時は取引禁止」もしくは「指標発表時のみを狙った取引は禁止」というルールが、多くの業者で見られます。
業者がこのようなルールを定めるのは、ゼロカットでの損失補填の負担が増えるためです。
業者の負担が増えれば、他のトレーダーにも手数料という形で負担が回ってきます。
そのため、全てのトレーダーに配慮するためにも、経済指標発表時の取引を規制する方が合理的なのです。
XMでも一部このような規制があります。
そのため、相場の急変でマイナスになった方のロスカットのみ執行され、プラスになる方の取引はできない(ポジションが残る)という可能性があります。
こうなると、ただ損失のみが発生し、プラスになる方のポジションは、大きな利益を逃してしまい「普通のポジション」だけが残ることになります。
このようなリスクがあるため、XMの同一口座で両建てをしている場合、経済指標の発表が近づいたら、両建てを解消するようにしましょう。
スプレッドが2倍になる
スプレッドは、ポジションを建てる時点で発生する取引コストです。
そして、両建てでは売りと買いで2回ポジションを建てています。
このため、物理的にスプレッドが2倍になります。
スプレッドが多ければ手数料負けのリスクが上がるため、この点でも両建ては「経済的合理性に欠ける」と評価されています。
ポジションを塩漬けにしない
XMに限らずどのFX業者で行う場合も、両建ては塩漬けになりやすい手法です。
塩漬けとは、含み損の出ているポジションを長期間保有し続けることです。
簡単にいうと「損切りができずに、ダラダラとポジションを持ち続けてしまう」ことです。
一応、両建てをしている以上、今の状態より含み損が増えることは原則としてありません。
しかし、それは通常の相場の場合で、相場が急変した場合は、両建てをしていても強制ロスカットになることがあります。
また、マイナススワップが発生している場合は、その損失の蓄積によって、やはりロスカットに至ることもあります。
両建てということはどちらかのポジションがマイナススワップで、大抵はマイナスの方がスワップが大きいので、マイナススワップは高確率で発生すると考えてください。
このようなリスクがあるので、XMでも両建てをしたら、塩漬けにせず早めのタイミングで決断をするようにしましょう。
まとめ:XM(XM Trading)の両建てとは?
XM Trading(エックスエム)の両建ては「同一口座内」のみ可能であり、それ以外の方法は全て禁止されています。
そして、同一口座内で両建てをする場合「損益を固定できる」「証拠金が不要になる」などのメリットがあります。
ただし、経済指標発表時に機能しない可能性があるなど、デメリットやリスクもあることを、理解しておくことが必要です。
こうした注意点のみ理解していれば、両建ても問題なく行えるXMは、利用しやすい海外FX業者といえます。
両建てができること以外にもメリットが多く、日本人の間で特に人気がある海外FX業者の1社として知られています。
これから海外FXを始めてみたい方や、両建てのできる海外FX業者を探している方は、ぜひ以下のボタンからXMでの口座開設を検討してみてください。
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